フリーターという言葉が使われるようになった頃から違和感があって、自分では使わなかった言葉。
日本人は、役所や有名企業に勤める人が『立派な人』で、アルバイトや職変えする人を『駄目な人』や『不安定な人』と軽蔑するように子供時代からスリコミを受けてオトナになる。
そんな中で日本でフリーターは『駄目な人』のカテゴリに属している。
アルバイターという呼び名も同類ですよね。
数日前に「中年フリーターを救済」なんちゃらというネットのコラム記事を目にした。
中年で非正規雇用、貯金ゼロの生活を救済ということは考えるべきが、あたかもフリーターが良くないという前提に立った偏見を感じた。
フリーターが悪ならば、パリやウィーンの街角で文化を継承してきた大道芸人も悪なのだろうか。
新宿駅前で空き箱を前に置いて歌ってる人を非難しながら、ヨーロッパ旅行ではストリートパフォーマンスのワザに動画まで撮って感動しているではないか日本人。
日に数百万も稼ぐデイトレーダーは優れた仕事だと賛辞するいっぽうで、薄給で長い修行が必要な職人見習に就きたいという子供のビジョンは真っ向から否定する。
またいっぽうで、フリーターで月収百万円稼ぐライブチャットパフォーマーも親に全面否定され、「普通のOLをやれ」といわれてしまう。
普通のOLの収入はライブチャットパフォーマーの4分の1程度の収入。
んー、なんかおかしくないですか?
8050問題のように働こうとせずパラサイトしてる中年は問題あるが、フリーターが悪くてサラリーマンが善のような誘導はすべきではないと思う。